AI とデータ統合を実現するMCP サーバー「greenative.mcp」をリリース
- Teppei Yagihashi
- 4月24日
- 読了時間: 3分
アヴィデアは、Model Context Protocol( MCP )準拠のコンポーネント「greenative.mcp」をリリースしました(グリーナティブ・エムシーピー)。これにより、Claude Desktop をはじめとする生成 AI から、Avgidea Data Platform( ADP )を経由して、様々なデータベースやストレージに接続し、データの取得・更新や柔軟なデータソースの構成を容易に行えます。

greenative.mcp の特徴
greenative.mcp は、生成 AI( AI エージェント)と企業データを接続するための橋渡し役となる MCP サーバーです。これにより 生成 AI が社内データを直接操作することなく、データ取得・更新を行えます。
単一の MCP サーバーから ADP を経由して、複数のデータベースやオブジェクト ストレージにアクセスができます。
クライアント側にデータベース / ストレージ毎のドライバやライブラリ等の構成が不要であり、単独のバイナリ・ファイルとして数 MB のフットプリントで動作します。
ADP 側のデータソースを追加・削除することにより、必要なデータのみをユーザーに公開することができます。クライアント端末側の設定変更が不要であるため、多数のクライアント PC を管理する際に柔軟なデータ管理が行えます。
SQL の知識を有せずとも自然言語による問い合わせで、生成 AI が SQL 文を作成し ADP 経由でデータベースからデータの抽出・更新ができます。また、他の MCP サーバー を併用することで、ローカル PC 上に CSV ファイルとしてデータを保存することもできます。
AWS や Google Cloud のデータベース・ストレージサービスに対応しており、マルチクラウド環境でのデータ統合や運用を支援します。
想定されるユースケース
経営レポートの自動生成
経営層が「今月の売上と昨年同月比を確認したい」と自然言語で問いかけると、Claude Desktop がその意図を読み取り、必要な SQL 文を自動生成します。greenative.mcp を通じて ADP 経由で複数のデータベースにクエリを発行し、売上集計レポートを取得できます。従来、分析担当者が個別で対応していた報告業務の効率化とリアルタイム化を実現します。
ビジネス部門によるデータ活用の促進
SQL の知識を持たないユーザーでも「都道府県別のキャンペーン効果を知りたい」「特定商品の月別販売数を確認したい」といった問いを自然言語で投げかけることで、必要なデータを抽出し、CSV 形式で保存・活用できます。高度な BI ツールの操作やデータチームへの依頼を必要とせず、各部門が自律的にデータを活用できる環境を提供します。
データカタログ検索
新商品の企画や市場分析を行う際、「製品カテゴリごとの価格帯を確認したい」「型番別に仕様を一覧化したい」といったニーズに対し、自然言語で問いかけることで、ADP 上の製品マスタ情報(製品名、型番、カテゴリ、価格など)を抽出できます。これにより、製品企画やマーケティング部門が必要な情報を素早く把握し、業務スピードの向上と効率的な意思決定を支援します。
ADP の導入
ADP はアヴィデア社が運用する SaaS・PaaS 環境と企業・団体が保有するパブリック・クラウド環境に導入する専用インスタンスをご利用いただくことができます。
専用インスタンスの場合、アヴィデア社が、直接保守・運用を実施いたします。各企業のセキュリティポリシーや運用要件に応じたカスタマイズが可能であり、社内システムと柔軟に連携することができます。
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