自社インフラで実現するプライベート生成 AI - Greenative が Gemma 3・MCP 連携に対応
- Teppei Yagihashi
- 2 日前
- 読了時間: 3分
オープンな生成 AI モデルの構築・運用管理ツールである Greenative(グリーナティブ)で、新たに Gemma 3 のサポートを開始しました。
また、Model Context Protocol( MCP )準拠のコンポーネント「greenative.mcp」(グリーナティブ・エムシーピー)と連携することにより、自社で保有するインフラを活用しながら様々なデータベースやストレージに接続することで生成 AI からデータ処理までの一連の処理を全てプライベートな環境で実現できます。

Greenative と Gemma 3 連携の特徴
Greenative は Gemma 3 をはじめとするオープンな生成 AI モデルと標準化されたデータアクセス手法である MCP を活用し、プライベートな環境下で自社データと生成 AI を連携させることができます。
生成 AI への問合せやデータアクセスを自社が保有するインフラ環境内(パブリック・クラウドも含む)で完結するため、機密性の高いデータを扱うことができます。
greenative.mcp が構成済みであるため、定義済みのデータソース経由で様々なデータベース、ストレージにアクセスが可能です(詳細はこちら)。
ユーザーからの自然言語による問合せに応じて、Gemma が対応する SQL を生成し、Greenative が適切に MCP に処理をルーティングします。
高性能な生成 AI モデルである Gemma 3 を活用することで、大規模な GPU クラスタではなく、最小限のコンピューティング資源(動画は Apple M4 チップ上で動作)でも高度な自然言語処理を実現できます。
Greenative はデスクトップ上のアプリケーションではなく、ブラウザベースのツールであるため複数ユーザーで環境を共有できます。
Greenative への自然言語による問合せを Gemma 3 と MCP を用いてデータ取得・集計する一連の処理を動画でご紹介しています。
想定されるユースケース
クラウド / オンプレ混在環境での柔軟なデータ活用
自社が利用する AWS や Google Cloud などのクラウドとオンプレミスのデータベースやストレージをまとめて接続し、Greenative から一元的にアクセスできます。社内外の多様なデータを、生成AIで自然言語検索やレポート化でき、場所やシステムの制約なく柔軟なデータ活用が可能です。
機密性の高いデータの利活用
パブリッククラウド上のデータや基幹系システムの情報なども、既存インフラを活かしながら生成 AI との連携を実現し、スムーズにデータ分析や自動化を業務に取り入れられます。
自治体・公共機関の業務効率化
自治体独自のクラウドや内部サーバーに保存された行政データを Greenative と Gemma で活用できます。機密性の高い各種データの検索・集計など、日々の業務を効率化します。
ナレッジベースや FAQ の検索・要約
社内文書やナレッジベース、FAQ を自然言語で AI 検索・要約できます。カスタマーサポートや社内ヘルプデスクの問い合わせ対応の効率化・品質向上に役立ちます。
データ分析部門でのスピーディなプロトタイピング
クラウドやオンプレにあるデータで、すぐに生成 AI による新しい分析や活用アイデアの検証が可能です。Apple M4 チップなどのローカル環境でも動作するため、手軽に PoC や小規模導入が始められます。
Greenative の導入
Greenative はアヴィデア社が運用する SaaS 環境と企業・団体が保有するパブリック・クラウド環境やオンプレミス環境に導入してご利用いただくことができます。各企業のセキュリティポリシーや運用要件に応じたカスタマイズが可能であり、社内システムと柔軟に連携できます。
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